あなたと私をへだてている海がいっぱいひろがって
月も地平に浮かぶ。そのような光景を夢にみた。
いまオルガンの響きも、オルガニストの指の動き
脚の動きもこの場所からはよく見えないけど
あなたの注意を惹くには十分だったようだ。
音の線はいっぽんいっぽんと流れてゆく。
その再会の、再開の点もにじんでいる。あいかわらず
夢はその先にはいかないのだけど、海は永遠に
その歩みをくりかえすようだ。いつかあなたがあらわれる
かもしれない浜辺には、舟をむかえる人がいるのか?
としつきは流れ、そんなに長い時間ではなかったのだけど
ささやかならぬ地異があった年、そのようなとき、思いは
海のようにひろがってゆく…。
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