この年のはじめに語られた計画、緑の坂の小さいな壁に囲まれた
その場所で、あなたは準備された最初のページをめくってみた。
僕もちかくでその様子をみることが出来た。
でも、その計画は、いっぽうで地球の歴史の最初の頃からくり返されてきた
僕もかつてくり返した再生の儀式によって中断されたけど、いっぽうで
用意された祝祭は思ってもみなかったほど多く人たちの歓迎を受け
苦労して僕たちが積み上げてきたもうひとつの夢が(少なくとも
その人たちにとって)開花したのだった。町は(文字通り)音で満たされた。
それを最初に語った街角の小さな空間はいまも存在しているけど、
あなたはいま新たな冒険に向かいながらも、夢の継続を語り続けている。
ときはめぐり、いつか、人はもどってくるだろう。そのとき、この町では
いくつもの場所で音が奏でられているのだろうし、あなたはあらたな
調べとともに仲間の前に変わらぬ姿をあらわすことだろう…。
あなたと私をへだてている海がいっぱいひろがって月も地平に浮かぶ。そのような光景を夢にみた。いまオルガンの響きも、オルガニストの指の動き脚の動きもこの場所からはよく見えないけどあなたの注意を惹くには十分だったようだ。音の線はいっぽんいっぽんと流れてゆく。その再会の、再開の点もにじんでいる。あいかわらず夢はその先にはいかないのだけど、海は永遠にその歩みをくりかえすようだ。いつかあなたがあらわれるかもしれない浜辺には、舟をむかえる人がいるのか?としつきは流れ、そんなに長い時間ではなかったのだけどささやかならぬ地異があった年、そのようなとき、思いは海のようにひろがってゆく…。