ひさびさに入れた珈琲の香りも
あなたがきれいだったときも
朝焼けのうつくしい風景の中にきえてゆくようだ
いまわたしの記憶はかつてのそのころの思いでのなかを
浮遊している
雲も雪もおなじみなもとからあふれ出る希望だと
あなたが言っていたのはいつだったか
もちろん海がこの地域をおおっているので
わたしは島にも船にもなれない
どこにもたどりつけない航路が目の前にあるとき
ひとはもはやさまようことをやめる
わたしもかなたの山なみをさがすことをやめる
浮遊する実態も感覚も夢もすべてをささえるのが
あなただと気づいたとき
わたしの旅はおわりをつげるのか
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